Stata label
変数にはラベルを付与しておくと便利である。Stataでは最大80文字までのラベルを与える事ができる。リンクはこちら。
https://www.stata.com/manuals13/dlabel.pdf
ラベルの一般的な使い方
変数sexで男性が0、女性が1の場合、ラベル付けをすると便利である。
stataコード | 目的 | example | 省略形 |
label data | データセットにラベル付け | label data “dataname” | la data |
label variable | 変数にラベル付け | label variable sex “gender” | la var |
label define | 値にラベル付け | label define gender 0 “male” 1 “female” … | la de |
label values | 上記で設定したラベルを変数に付与 | label values sex gender | la values |
label drop | 値のラベル削除 | label drop gender | la drop |
label copy | 値ラベルのコピーや置き換え | label copy gender gender2 | la copy |
label dir | ラベルの一覧の取得 | label dir | la dir |
label list | ラベルの一覧をリスト形式で表示 | label list | la list |
まず
label variable sex "This is the gender of the individual."
のように変数に対してラベル(の説明)を付与する。これはなくても問題ない。Stataでtabulateしたとき、ラベル名として左上に出てくる説明文になる。次に
label define gender 0 "male" 1 "female"
として”gender”というラベルの各値を定義する。その後、sexという変数に
label values sex gender
として、genderラベルの値を付与する、という流れになる。ラベルには上付き文字、下付き文字も付けられる。例えば、
label define kg/m{sup:2} 0 "light" 1 "heavy"
などとすれば、ラベル名は\(kg/m^2\)と出力される。グラフ作成の時など便利である。作成したラベルが要らなくなったときや、間違いがあるときには
label drop gender
とすればラベルを削除できる。
ラベルのオプション
ラベルのオプションについては以下を参照。
オプション | 説明 | example | 省略 |
add | すでにあるラベルに追加する | label define gender 3 “trans”, add | la de gender 3 “trans”, add |
modify | すでにあるラベルを修正する | label define gender 3 “unknown”, modify | la de gender 3 “unknown”, modify |
replace | すでにあるラベルを置き換える | label define gender 1 “man” 2 “woman”, replace | la de gender 1 “man” 2 “woman” |
nofix | ラベルの表示フォーマットの変更を防ぐ | label difine sex gender, nofix | la de sex gender, nofix |
“modify”の後を指定しないと、ラベルを削除することもできる。
label define gender 3 "", modify
上の”nofix”はややわかりにくい。これは、値ラベルの最大長によって表示フォーマットが広がるのを防ぐ。例えば、
label values myvar mylabel
というコマンドで、myvar の表示形式が%9.0gで、mylabelの文字列の最大長は12文字であるとする。 “label values”を使うと、mylabelの表示形式が%9.0gから%12.0gに変わってしまうが、nofixを使うとこれを防ぐことができる。
ラベルの中身を見たいとき
シンプルに
ta var, nolabel
とすればラベルなしでどのような変数が付与されているか見ることができる。
関連リンク
変数の確認方法(one/twoway-tabulate)
tabstatの使い方、カテゴリーごとの要約量について
結果の小数点以下の表示
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