[math]2000年度東京工業大学前期数学問題4

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問題

n2以上の自然数とする。関数y=ex(ア),y=enx1(イ)について以下の問に答えよ。
(1) (ア)(イ)のグラフは第1象限においてただひとつの交点を持つことを示せ。
(2) (1)で得られた交点の座標を(an,bn)としたときlimnanlimnnanを求めよ。
(3)1象限内での(ア)(イ)のグラフおよびy軸で囲まれた部分の面積をSnとおく。このときlimnnSnを求めよ。

方針

limnan0だとnanの極限は発散するので、limnan=0なのだろう。

解答

(1) f(x)=exenx+1とする。f(x)=exnenx=nex(1ne(n1)x)である。したがって、f(x)=0となるのは、1ne(n1)x=0、すなわちx=lognn1のときである。このxの値は負の値であるから、x>0においてはf(x)<0であることが分かる。これから、x>0においてf(x)は減少する。f(0)=1,limxf(x)=であるから、x>0においてただひとつf(x)=0を満たすxが存在する。そのxαとすると、eα>0であるから、交点は第1象限にある。よって、題意の通り(ア)(イ)のグラフは第1象限にただひとつの交点を持つ。

(2) f(log3n)=elog3nelog3+1=31n3+1=31n23122=32<0である。これと(1)から0<an<log3nであることがわかるので、はさみうちの原理からlimnan=0である。また、f(an)=eanenan+1=0だから、nan=log(ean+1)log(1+1)=log2となるから、limnnan=log2となる。

(3) 下の図から、Sn=0anf(x)fx=0an(eanenan+1)dx=[exenxn+x]0an=ean1enan1n+anとなる。これから、nSn=n(ean1)enan+1+nan=ean1annanenan+1+nanex=0log2elog2+1+log2   (n)=log22+1+log2=2log21となる。

Snの概形。

解説

(2) (1)からf(x)は単調に減少するので、f(x)<0となるxを見つけることができればanについての不等式を立てることができる。limnan0だとnanの極限は求められないので、当然anの極限は0になると予想して評価していく。

極限自体は比較的簡単に求めることができるが、自分で不等式を作り評価しなくてはならず、難しい問題である。

関連問題

1988年東京工業大学数学問題1 はさみうちの原理
1990年東京大学理系前期数学問題1 はさみうちの原理
2000年京都大学前期理系数学問題5 積分と有名極限、漸化式、はさみうちの原理
1992年東京医科歯科大学前期数学問題1 不等式と積分、はさみうちの原理
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関連リンク

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