[math][東京医科歯科大学][複素数平面]1997年東京医科歯科大学数学問題1

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問題

次の問いに答えよ。ただしiは虚数単位とする。
(1) 複素数z=x+yix,yは実数)をz+1zが実数となるように動かすとき、x2y+4y3の最大値を求めよ。
(2) 座標平面上の各点P(x,y)に対して複素数z=(x+y12)+(xy)iを考える。このときz2+1z2が実数となるような点P(x,y)の存在範囲を座標平面上に図示せよ。

方針

簡単な問題であるが、x=y=0の場合を見落とさないように気をつける。

解答

(1) 1zが存在するので、x2+y20である。z+1z=x+yi+1x+yi=x+yi+xyix2+y2=x+xx2+y2+y(1yx2+y2)iである。したがって、z+1zが実数であるとき、y=0またはx2+y2=1である。
y=0のとき、x2y+4y3=0である。
x2+y2=1のとき、1y1であり、x2y+4y3=(1y2)y+4y3=3y3+yとなる。これをyについて微分すると、9y2+1>0となるので、3y2+y313+1=4である。以上からx2y+4y3の最大値は4となる。

(2) zの共役複素数をz¯とすると、z2+1z2が実数である条件はz2+1z2=z2+1z2=z¯2+1z¯2である。変形して、(z+z¯)(zz¯)=(z+z¯)(zz¯)z2z¯2である。更に整理すると、(z+z¯)(zz¯)(zz¯1)=0となる。したがって、z+z¯=0またはzz¯=0またはzz¯1=0である(zz¯=|z|2なので、zz¯1である)。ここにz=(x+y12)+(xy)iを代入して、{x+y12=0  xy=0  (x+y12)2+(xy)2=1となる。ただし、z+z¯=0かつzz¯=0のとき、z=0となるので、x+y12=0かつxy=0となる点、すなわち(x,y)=(14,14)は除く。(x+y12)2+(xy)2=1を整理すると、(x14)2+(y14)2=12であるから、点Pの存在範囲を図示すると以下の図のようになる。

解答の概略図。

解説

(2) (1)と同じ様に成分計算をしてもよいが、共役複素数を持ち出すと楽になる。これも除外点に注意する。

関連問題

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関連リンク

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