問題
座標空間に点をとる。さらにに対して点とを考える。
点を通る平面をとする。平面と線分の交点の座標、および平面と線分の交点の座標を求めよ。
点が同一円周上にあるための必要十分条件をを用いて表し、それらを満たす点の範囲を座標平面上に図示せよ。
方針
一般に、座標平面上で点を通る直線はで表すことができる。同様に、座標空間上で点を通る平面はと表すことができる。
点を利用して、方べきの定理の逆を考えると良い。
解答
の方程式はである。線分の方程式はであるから、連立させると、となる。これを解くと、となるから、の座標はとなる。同様に、線分の方程式はであるから、連立させると、となる。これを解くと、となるから、の座標はとなる。
の配置。
直線と直線は点で交わるので、方べきの定理の逆から、であれば点は同一円周上にある。
方べきの定理。
である。同様に計算して、となるので、条件に当てはめると、である。したがって、求める条件はまたはで、これを図示すると下の図のようになる。
の解答図。
解説
平面座標上で切片を通る直線や、空間座標上で切片を通る平面の方程式は、方針で述べた覚え方をしておくと便利である。
直線とが点で交わることを用いて、方べきの定理を用いる。これに気が付かないと、余弦定理などを用いることになるが、計算が面倒である。
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