[math]1978年京都大学文理共通数学問題1 math Twitter Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2021.12.01 Table of Contents Toggle 問題方針解答解説 問題 a,b,cを正の数とするとき、不等式2(a+b2−ab)≤3(a+b+c3−abc3)を証明せよ。また、等号が成立するのはどんな場合か。 方針 素直に計算するが、背景のある問題である。 解答 (右辺)−(左辺)を考えると、c−3abc3+2abであるから、c3=t(≥0)とおく。これはt3−ab3t+2abとなり、f(t)とする。f′(t)=3t2−ab3となり、f(t)はt=ab6のときに最小になる。f(ab6)=ab−3ab3ab6+2ab=0となり、与えられた不等式が成立する。また、等号はc3=ab6、つまりc2=abのときに成立する。 解説 実は2(a+b2−ab)≤3(a+b+c3−abc3)≤4(a+b+c+d4−abcd4)≤⋯が成立する。2(a+b2−ab)は正なので、各括弧の中身、相加平均引く相乗平均が正であることがわかる。このことを示すにはn(a1+a2+⋯+ann−a1a2⋯ann)≤(n+1)(a1+a2+⋯+an+1n+1−a1a2⋯an+1n+1)を示すことになるが、微分法で簡単に解くことが出来る。
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