問題
数列を次のように定義する。また、自然数についてとおく。このとき以下の各問に答えよ。
をを用いて表わせ。
を自然数とするとき、自然数についてが成立することを、についての数学的帰納法によって示せ。
となる自然数についてが成立することを示せ。
以上の自然数についてが成立することを示せ。
方針
は与えられた式を計算するのが良い。が問題になる。実はを直接求めることが出来て、そうすると単なる計算問題になるが、ここではを利用してみる。
解答
だから、である。だから、となる。
のとき、だから、が成り立つ。あるで式の成立を仮定すると、 となり、でも成立する。よって、についての数学的帰納法によって、題意が示された。
から、となり、題意が示された。
からである。とすると、である。だから、変形してである。両辺にを掛けて、である。ここでとすると、であるが、よりがわかる。この式でとしたものを辺ごとに足すと、どんどん打ち消し合って、である。これは求める数式である。
解説
色々な解き方が存在する問題である。例えば、から、とすると、がわかる。だから、である。よって、である。これからは簡単に計算できる。
実はであることが数学的帰納法により示せる。一般の行列に対して、に対してとすると、となる。このを行列の行列式という。すると、の両辺の行列式を考え、となり、を求めることもできる。ちなみにもときれいに示すことができる。
も求めたを代入して計算するのが最も単純であるが、であることを利用してみる。簡単のためと置く。すると、である。ただし、はの単位行列とする。の右上成分はであるので、右上成分を比べてここからもを示す事もできる。
以上のように、高度で面白い問題であるが、試験場で解ききるのはなかなか大変である。
関連問題
1994年後期東京工業大学数学問題2 無理数の乗、共役無理数
2005年前期東京医科歯科大学数学問題1 数列、特性方程式
コメント