問題
空間に三角形があるとし、空間の原点は、この三角形が決定する平面上にはないものとする。
実数が等式を満たすならば、であることを示せ。
辺の長さを、それぞれとし、三角形の内接円の中心をとすると、等式が成立するという。をを用いて表わせ。
方針
いきなり空間で示さず、まずは平面で示してみる。
解答
平面上の平行でない二つのベクトルに対して、であるならばであることを示す。とすると、となり、二つのベクトルが平行でないことに反する。よってで、このときとなる。与えられた関係式を変形すると、となる。整理するとである。とすると、となり、点が三角形の作る平面上にないことに反する。したがってで、このときだから、上の準備からである。よってとなり、結局となる。
下図のように線分ととの交わりをとして、とする。すると、であるから、となる。よって、からである。
図形概略図。図の黒い丸と白い丸の角度は等しい。
また、であるから、である。以上からとなり、となる。これを変形すると、であり、つまりであるが、この表し方で一意にベクトルが定まることはで見た通りである。よって、である。
解説
基本的ですあるが良い問題である。は空間内ではつのべクトルが一次独立であるということを示す問題であるが、きっちりと示さないと減点になるだろう。意外に初めて解くものも多いのかも知れない。一回やっておけばもう問題ないと思うので、出来なくても気にせず復習をすれば良い。
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