[math][東京医科歯科大学][微分]1994年東京医科歯科大学数学問題3

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問題

xy平面上で次の直線lと曲線Cを考える。l:y=ax+bC:y=blogx+abただしa>0,b>0とする。lCの接線であるとき次の問いに答えよ。
(1) baを用いて表わせ。
(2) 直線lと曲線Cおよびx軸とによって囲まれる図形の面積Sを最大にするようなaの値を求めよ。
(3) a0<a2の範囲で変化させるとき、lCの接点の軌跡の概形をxy平面上に図示せよ。

方針

標準的な内容の問題であるが、計算はやや面倒である。

解答

(1) lCの方程式を微分するとそれぞれ{l:y=aC:y=bxとなるので、接点のx座標をtと置くと、{at+b=blogt+aba=btである。下の式からt=ba  (a>0)であるから、これを上の式に代入して、aba+b=blog(ba)+ab2b=blog(ba)+abである。両辺をb  (>0)で割って、2=log(ba)+aba=22aである。よって、b=ae2aである。

(2) l:y=ax+b=0となるのはx=baのときで、またC:y=blogx+ab=0となるのはx=eaのときであるから、下のグラフの斜線部が求める面積である。t=baに注意して、

グラフの概形図。

S=12×(t(ba))×(at+b)tea(blogx+ab)dx=2b2abtealogxdxab(tea)=2b2ab[x(logx1)]eatb2+abea=2b2ab(ba(log(ba)1))+b(ea)(a1)b2+abea=3b2ab2alog(ba)b2beaである。(1)の途中経過からlog(ba)=2aであるから、代入して、S=3b2ab2a(2a)b2bea=b2abeaとなる。(1)からb=ae2aであるから、さらに代入して、S=a2e42aaae22a=e2(e21)ae2aである。f(a)=ae2a  (a>0)とすると、f(a)=e2a+(2)ae2a=e2a(12a)である。したがって、a<12においてf(a)>0であり、a=12においてf(a)=0であり、またa>12においてf(a)<0であるから、a=12においてSは最大値をとる。

(3) 接点の座標は(t,at+b)=(ba,2b)=(e2a,2ae2a)である。この座標を(X,Y)とすると、{X=e2aY=2ae2aである。0<a2から1X<e2である、X=e2aからa=2logxYの式に代入して、Y=2(2logX)Xである。したがって、Y=2(logX1)となるので、Yの増減表は以下のようになる。X1ee2Y+0Y42e0また、Y=2Xであるから、接点の軌跡は以下の図のようになる。

軌跡の概形図。

解説

(1) ある2つの曲線y=f(x)y=g(x)の接点の条件は、「f(t)=g(t)かつf(t)=g()t」である。

(2) ここも計算だけだあ、多少面倒。最初にtは代入してしまい、bは最後に代入する。log(ba)は早めに消さないとこれも少し面倒になる。

(3) ここは教科書レベルの計算問題になる。

関連問題

1997年京都大学理系前期問題6 微分
2022年京都大学理系数学問題5 積分と面積、微分、最大値を取る値の評価

関連リンク

Science Tokyo 旧・東京医科歯科大学

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