[math][京都大学]2025年京都大学理系数学問題2

math

問題

(35点)
正の整数x,y,zを用いてN=9z2=x6+y4と表される正の整数Nの最小値を求めよ。

方針

3で割った余りを考える。

解答

xy3で割った余りのどちらかが1であったとすると、x6+y43で割った余りは0にならず、x6+y4=9z23で割り切れることに矛盾する。したがって、xy3で割った余りは0である。x=3a,y=3bと置くと、9z2=36a6+34b4であるから、z2=34a6+32b4である。したがって、z3の倍数であるから、z=3cと置くと、32c2=34a6+32b4である。整理して、c2=9a6+b4である。ただし、a,b,cはすべて正の数である。

これから、c232よりも大きい平方数で、c2=16 (c=4)となることはない。なぜなら、a1がすぐに分かり、a=1とするとb4=7となり、これを満たすbは無いからである。c2=25 (c=5)とすると、a=1,b=2c2=9a6+b4を満たす。したがって、これが最も小さい組で、このときN=9z2=9((3c)2=2025となる。

解説

剰余を考えるのが簡単である。

関連問題

2016年京都大学理系数学問題2 整数問題、素数
2022年京都大学理系数学問題6 三角関数と剰余、数学的帰納法、数列

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